社会福祉士 海外視察 イエンシェーピング編②
2015.05.20
3月12日(木)午後からはイエンシェーピング自治体の社会福祉局を訪問しました。
4人の職員さんからまずは取り組みについての話を聞きました。
マリアさん(管理者)・・・日常生活を提供する自治体の責任者、ソフィーさん(コーディネーター)、モリンさん(労働コンサルタント)、ピーターさん(労働コンサルタント)・・・知的障がい者を企業に紹介している。
機能障がい者のケア
○3つのグループに分かれる。①身体②知的③精神
○診断が終わっている人達がここへ来る。(法に従って)→社会福祉士が診断
※ここへ来るときにはどんな能力がどのくらいあるか記載されている。
10以上ある行先の1つである。
・最初に面談(どんな能力がどのくらいあるか、何がしたいのか尋ねる)アセスメント
○2つの大きな部門
①明日行くところ
②ここで適材適所に振り分ける
②に来たら1)就労の訓練
2)就職先を探す
繰り返し面接する→マッチング
・企業開拓をする責任者が1人いる
・このサービスを利用している人達にはハローワークから年金が支給される
・多くの人が仕事を探している
・学校をきちんと卒業していない人も来る→卒業を手伝う
。新たな教育を与える。
・障がいを持っていて、学校を出ていない人もいる。
→就労先の企業・学校との連携、保険についてのサポート
・履歴書の書き方の手伝い
・どのように学校で学ぶか(学習の方法など)も手伝う。
・イエンシェーピング市内だけでも600人の支援(障がい者のみ)
→600人の内120人が訓練を受けている。他の480人は直接働ける場を作っている。
(いろいろなサービスを提供、但し給与は出ていない)
・民間の企業で実習→うまくいけば就職
◎自治体の法に従っている。(作業所のような施設はある)
スウェーデンには企業が障がい者を雇用しなければいけない法律はないが雇用につながっている。
○重度の方への支援を中心に行っている。
・SLLの法律で義務付けられている。
・30歳がデットライン。
・週2時間~40時間とまちまち
→9SK/時間+生活支援費 7,000~8,000SK/月
(112,000円~128,000円)1SK=16円
事務所で説明を受けた後車で移動、民間企業「ドリームグループ」を見学しました。
会社に到着するとまずは経営者の一人Jonas Ahlgenさんから会社の歴史などを説明してもらいました。
○あなたのベストを尽くせ、そうすれば雇用できる。
○一人ひとりの能力とそれに合う任務を与える。
○うまく配置する。
○一般の職員が自覚できるように意識させる訓練も行っている。
その後、Peter Vaimさんが説明と会社の中の案内をしてくれました。
・場所を貸している。(倉庫業)
・倉庫にある商品を組み立てたりしている。
・ここでは返品なども預かっている。
・梱包作業もある。
・ラベル貼りの仕事もある。
会社は2005年に創業、若い会社である。
2010年に今の場所に移ってきた。毎年大きくなっている。
薬から自転車まで多種の商品を扱っている。
一般の従業員30名、自治体より紹介された16名~20名が働く(ピッキング作業)
・自分のペースで仕事ができるスペース
・自分の長所、短所を活かす
・最初のステップでうまくいけば、次のステップへ
→作業時間の配慮
◎働きやすい環境への配慮→デスクやいす
・責任者が日々のチェックと心の交流をしている
◎雇用された場合、給与の一部がハローワークから支給される。
最大80%16,700SK(267,200円)※1年とか一生とかケースバイケース
イエンシェーピングでの宿泊先:A6Hotell&Vandrarhem