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社会福祉士 海外視察 ノルウェー オスロ編③

2015.05.08


「オスロ成人教育センター」

通訳の真弓氏が働くオスロ成人教育センターを3月9日(月)午後から訪問した。

生徒数400人 毎週月曜日にみんな集まってレクリエーション、自閉症アスペルガー症候群の授業あり。グループワークとして社会見学を行っている。施設に通う人たちのフォローアップもしている。セラピストが4人配置されている。高次機能障がいの人に対するプログラムがある。

開校当初は知的、発達障がいの人たちが学んでいたが今現在は、中途、精神、麻薬中毒の人が多い。通訳の真弓氏は視覚障がいの人たちの支援を行っている。

福祉機器センターは各県にあり、国が管理している。生徒が福祉機器が必要な場合、学校や自治体のOT(作業療法士)が申請書を提出する。福祉機器には移動、トレーニング、遊び、聴覚、コミュニケーション、視覚の機器の他にコンピューターや高次脳の障がい者のための補助機器もある。マニュアルつくりも教師の仕事。(各生徒に対する対応マニュアル)

重度心身障がい者の人は高校3年+2年の延長が可能。

ノルウェーの教育は小・中10年制、高校まで義務教育。秋に始まって夏に終わる。(1年間の授業)ノルウェーの地方自治体は市町村をコミューネといい430あり、県にあたるフィルケは19ある。首都オスロは15の区に分かれている。

センターについての説明をうける。

ASA:Aktivitet(活動)、Samarbeid(協力)、Arbeid(労働)

2004年開設。センターを運営しているのはオスロ教育局。学校を卒業したら何をするのかがわからない人がいた。尊厳について話し始めた。社会のためになる。生徒は学び、そしてその後どう社会に貢献できるか考える。社会では日々毎日課題があり、まわりに人がいる。生徒にも同じ経験をさせたい。生徒は社会人になった仕事をすることが大事。

Aktivitet(活動)卒業してから何か活動があるかが重要(散歩、自転車、ハイキング)

・生徒達はいくつかのグループに分けられる。グループに分けたのは互いに支援させるため、現場を見て、そして検討する(手法)。

・生徒の好みを話し合う。

・高齢者の買い物代行、電球を換えるサービス。

・ボランティアセンターは独自の喫茶店を持つ。(コーヒー、ワッフル、金曜日にはランチ)

※オスロ市内には15のボランティアセンター

 

◎精神障がい者について・・・・FONTENEHUSET“泉の家”(国内8か所)

2,300万NK(3億6,800万円)国家からの予算。簡単に参加できるサービス。

就労に向けたスキル・リハビリ対策。NAVや各企業と協力。(NAVから経済的な資金が出ている。最初は無償だが、後になって賃金がもらえる)

※生徒に感心事を持たせる。

Samarbeid(協力):他の機関との協力(学校、企業、NAV、両親・親戚、自治体、心理士)

 

Arbaid(労働):生徒は何がしたいのか。どんな仕事に就きたいのか。

<企業紹介>

・PT(企業の1つ):オスロ生産サービス

車両工場、クリーニング、パッキング、組み立て、絵などを額に入れる。縫製(Tシャツ、カーテン)

・Adaptor(大きな企業)

果物を梱包して配送する。キャンディでつくった花束、椅子の修理

・itas(ホテルを経営している PSホテル)

ホテルで使うものの縫製、梱包作業

※95%の従業員がNAVの紹介で就職

 

※生徒がNAVと個人で連絡を取るのは難しい。成人教育センターの教職員が仲介する。オスロ市内15の行政区とも協力している。

 

○うまくいくポイントは?→協力(生徒、NAV、区、両親)、電話で話をする(相談する)。

 

◎会議で話す重要なことは生徒の望み+可能性

・活動のフォローアップは義務付けられていない。

 

例)精神障がいの女性

余暇活動が必要、一緒に話ができる人が必要。障がい年金をもらっている(15,000NK/月)

1年フォローアップ+もう1年行うと大体うまくいく。

  Aurora 有名な施設 3か月ごとのテーマで作品を作る。

 

Q:何人の生徒を受け持つのか?

A:2人の先生に5人の生徒+昨年の生徒(4人)※フォローアップが必要

Oslo VO Nydalen(VO= Adult Education)

本部1か所、支部が5か所

5つの分野

    精神障がい ②中途障がい ③知的・発達障がい ④学習障がい ⑤ノルウェー語

※分野に分けられない人もいる。

※機能維持のために学ぶことができる。

アセスメント→提案→決定

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福祉機器センターの教材の1つ



2025年、4月。 新たな”仲間が。・”