デンマーク・コペンハーゲン編①
2015.04.14
約11時間のフライトでコペンハーゲン・カストロップ空港に到着しました。空港内は日本語の表示も要所にあり、スムーズに荷物を受け取り、鉄道で空港からコペンハーゲン中央駅に向かいました。ホテルは中央駅のすぐ前、限られた予算で旅行会社から予約してもらった「ホテル アストリア」鍵が旧式で開閉に四苦八苦、バスルームもかなり古くシャワーの出もいまいち。でも受付のみなさん愛想がよく、カフェスペースでの朝食も結構おいしく、このホテルで3泊しました。
3月3日(火)通訳の和子マイヤーさん、デンマークでの視察のコーディネーターヘルスケアデンマーク職員のマレネさん(女性)とホテルのロビーで待ち合わせ、さっそくマレネさんが手配したタクシーに乗り込みコペンハーゲン・青年ガイダンスセンターに向かいました。
このセンターのヨルゲンさん(男性)からセンターについて資料やパワポなどで説明をしてもらいました。このセンターはコペンハーゲン市青少年部局のサービス提供機関です。公立・私立学校の7年生(日本での中学1年生)以上の生徒を対象に、個々人向けにカスタマライズされた教育プログラムを構築し、さまざまなガイダンスを実施。また18~25歳を対象に訓練と就労カウンセリングを行っている。第1の目的は本人たちが希望する教育・訓練を受けられること。第2の目的は就労。9年までの義務教育を終えたとき、次の学校に進め準備ができていない生徒がさらに1年間を過ごしたり、高校に入るのに必要な学力が不足している生徒がYEPC(Youth Education Preparation Courses)に1年間通います。
また障がい者や何らかの問題を抱えた青年たちの教育としてEGUコースやSTUコースがあります。EGUは2年間の企業基礎教育コースで、教育の現場は企業内です。2/3が現場で、1/3の教室。現場は保育園、工場、商店など肉体労働が基本です。座っての教育に飽きている人が対象で少ないが自治体から給与が支給されます。
STUは1人ひとりに応じたガイダンスを行い、特別に準備された青年教育コースです。STUは普通の教育に入れなかった人、スタート時25歳以下であること、医師の診断を受けている人が学ぶことができます。2,3年前まではSTUはなかったです。政府は同じ権利があると認め、3年間の教育を受けられるようにしました。STUで学んでいる人は、電車にはねられ、後天性障害になった人や喧嘩をしやすい子供(ADHD)など、スーパー、単純作業、清掃、ITなどでの実習や余暇活動の場など3年間のSTUでの学びで就職へ結びつけるシステム、特別な教育があります。25歳未満は教育を再度受けてもらいたい。すべての人が仕事に就く。そのための楽しい職業コースである(ハンディはあるが学ぶことができる)。とヨルゲンさんは語ってくれました。
2時間位説明を聞いた後、私が用意していたドリームの取り組みをスライドで紹介させてもらいました。
近くのレストランでかなり大きなハウスバーガーを食べ、午後からは自閉症、知的障害を持つ人への就労機会を提供するIT企業「スペシャリスト」を訪問しました。「スペシャリスト」については次回に。
中央はコペンハーゲ青年ガイダンスセンター リーダーのヨルゲンさん。
右はヘルスケアデンマークのマレネさん。