学校卒業後の「働く」について考えよう セミナーを開催しました
2021.03.29
去る3月18日に、敬和学園大学主催共催で 就職に不安をもつご本人・親御さん向けセミナー 学校卒業後の「働く」について考えよう2020 をオンラインで開催いたしました。こあサポートは共催ということで開催に関わりました。全体で60名を超えるお申し込みがあり、主には敬和学園大学の学生、親御さんでしたが、ほかの学校関係者の皆様からもご参加いただきました。
当日は、敬和学園大学 学生支援センター長 山﨑ハコネ様 にご挨拶いただいたあと、同大学同センター キャンパス・ソーシャルワーカーの清野いずみ様 からセミナー開催趣旨の説明がありました。そのなかで、社会につながる最後の教育機関である大学から就職するにあたり、失敗体験から前に進みづらくなる学生も多く、困ったことがあった場合に頼れる機関があることを知っていただきたいというお話がありました。
講演1では、株式会社NSGソシアルサポート 代表取締役社長 樋口督水様 から、参加者にたいして「ご自身が社長ならどんな人を採用したいですか」という投げかけがあったあと、採用する側が大事にしているポイントや、残念ながら働き続けられなかったケースの特徴についてお話がありました。学生時代の失敗は宝物、たくさんの体験が選択肢を広げる、サポーターを見つける、など、自分らしく働くための大切なヒントも教えていただきました。
次に講演2として、社会福祉法人新潟市中央福祉会 就労センター白山浦 サービス管理責任者 落合清美様 から、支援する立場からのお話があり、働くにあたって必要な力を「就労準備性ピラミッド」を用いてご説明されました。職業適性のま
えに、健康管理、日常生活管理というピラミッドの土台が大事だということをお話しされました。また、さまざまな働く現場の写真のご紹介があり、その多種多様な仕事が社会を支えている、選択肢を狭めずに進路を考えてほしいというお話がありました。
講演3では、こあサポート 栗原センター長 から、採用されるまで、採用されてから、使える支援機関や制度のお話がありました。利用できる機関や制度について、各学生の準備段階に応じてさまざまなものがあるということをご紹介しました。また、就労移行支援を経て就職したケースや障害者就業・生活支援センターの支援を受けたケースなど、大学生の支援ケース事例もご紹介しました。支援者と相談しながら、適したサービスを利用するのが、自分らしく働くためのポイントであることをお話ししました。
講演4は、2名の当事者からのお話でした。支援につながるまでのお話、どのような支援を利用したか、支援を受けての感想などを緊張しながらも気持ちを込めてわかりやすくお話いただきました。
参加者からのその後の感想では、頼れる支援機関を知ることができてよかった、まずは自分を知ることが大事だということがわかったなどの声をいただきました。
今回のセミナーを通して、こあサポートでも、学校のみならず各関係機関と連携しながら、障がいをおもちの方が一人でも多く自分らしく働くことを実現できるよう、サポートできればと改めて思っています。年度末のお忙しい時期にも関わらず、ご参加いただきありがとうございました。