クワガタムシに夢中
2018.06.07
ある朝、早番の職員が出勤すると、保育園の玄関にほぼ動いていないクワガタムシがいました。
あまり動きがない=弱っていたように見えたので、ペットボトルのふたに昆虫ゼリーを入れておいてみました。
なかなかエサの方に行かないので、食べやすいようにふたの上に乗せてみました。
そしたら…
ようやく口が動き始め、だんだん元気が出てきました。登園してきた子から次々に「くわがたがいるんだよ!」「えさたべてるから早くおいで」とクワガタムシのまわりは子どもたちがいっぱいに…。
「あっ、動いたよ」「落ちちゃった」「足がひっかかったよ」・・・ひとつひとつの動きをじっくり見て、解説していたのですが…
仰向けになってひっくり返り、起き上がれず手足をばたばたさせているクワガタムシを見て、何人もの子が
「あっ、だだこきしてる~!!」
ですって。
思わず、聞き返してしまいました。「ほら、赤ちゃんとかするやつだよ」「わざと寝転がってるのをだだこきっていうんだよ」
「だから、やだやだ~ってだだこねて困らせているの!」と保育士に一生懸命に説明してくれました。捕まるものがないから起き上がれないんだな、と思ってみていたので、まさかの会話・・・大人にはない発想でおもしろいと思って話を聞いていました。
その後、年中さんの子が自分のクラスから図鑑を持ってきてページを開き、その上にクワガタムシを置いてどれと同じかと見比べていました。
しばらくの間、夢中になっていた子どもたちでした。
最近のひだまり保育園では、赤ちゃん誕生ブームです。
玄関の飼育ケースの中のすずむしが孵化し、赤ちゃんすずむしがいっぱい産まれました。
ぶどうぐみのザリガニは、卵を産み、昨日あたりからお母さんザリガニのまわりを小さなザリガニの赤ちゃんが泳いでいます。
事務所の飼育ケースでは、暖かい日にカブトムシの(だと思われる)幼虫が数匹、土の中から出たり潜ったりしています。
外玄関には、くにおくんとかめじくん。いもりさんや金魚さんもいます。
たくさんの生き物に囲まれ、観察しながら楽しく過ごしている今日この頃です。
飼育していく中で、小さな生き物にも命があることに気が付いたり、好奇心を持っていろいろと調べようとしたりする姿を大事にして保育していきたいと思います。