救命救急講習 何よりも大事なのは胸骨圧迫を正しく続けること!
2021.05.20
昨日、施設内研修として救命救急講習がおこなわれました。
新生児をお預かりすることも多く、
「乳幼児突然死症候群」などに注意を払って日々養育をしています。
いざ、というときに赤ちゃんの命を救うためにということで真剣に学びました。
10人の参加ということで、10人の赤ちゃんと10台のAEDでの研修です。
講師は、新潟中央消防署の署員さんです。
まずは、大事な胸骨圧迫(心臓マッサージ)です。
今回は、赤ちゃんを足にのせて気道を確保しながらという形で練習をしました。
小さな赤ちゃんは床よりも足に載せて首を抑えながら気道を確保し
一分回に100回のペース(早すぎず遅すぎずアンパンマンのマーチのリズムで)で行うのがよいそうです。
赤ちゃんの内臓は未発達なので手の平を使うと内臓を損傷してしまうので
指でピンポイントで心臓を圧迫て血液の循環を促します。
救急車を呼んで、AEDを用意して(救急車は呼ばないと来ませんので忘れずに!)
救急車の到着まで、心臓マッサージや人口呼吸を続けます。
AEDのパッドは赤ちゃんの心臓を挟むように、
おとなも右肩と左わき腹に心臓を挟むように貼ります。
ひとつひとつの行動にはちゃんと意味があることを理解することで
しっかりと頭にはいってきます。
救命はとにかく「胸骨圧迫を正しく止まらずに続けることが何より大事」
この言葉を何度も署員さまがお話しされていていました。
意識が戻ったかどうかを確認するときは
赤ちゃんの足の裏を刺激します。
他にも、止血の方法や物を詰まらせたときの対応方法など
どんなものが詰まりやすのか(トイレットペーパーの芯をくぐるものは誤飲窒息の原因になりうる)
など、普段の養育の中で十分注意していかなければならないことも教えてもらいました。
繰り返しやることで知識も定着し、手技も体が覚えている・・というようになればと思います。
それでも、気が動転して頭が真っ白・・となったときのために
救急要請した電話で署員さんに指示してもらいながら救急車を待つということもできる
ということも教えていただきました。(スマホをスピーカーにする、というのがよさそうです)
私たちは毎日「ヒヤリハット」という気づきを記入するシートを書いています。
年間1000枚~2000枚という数に上ります。
その中で、何時ごろにどんなことが起こりやすいのかとか
子どもの発達の中でどれぐらいの時期にはどんな「ヒヤッと」したことが起こるのかを
分析して事故がおこらないように係がアナウンスをしています。
保護者さまからお預かりしている大切なお子さんの健全な発達と成長は
命を守ることなしにはあり得ません。
職員一人ひとりが子どもの命を守るということに真剣に向き合った時間となりました。
署員のみなさま、お忙しい中丁寧にご指導いただきありがとうございました。
心より感謝申し上げます。 (施設長)