園内研修の様子
2021.06.07
燕あたごこども園では、子どもたちに
より良い保育の提供を目指して、
毎月園内研修を行っています。
今回は昨年度から教育の充実として
取り入れたリトミックの研修を行い
ました。
音楽に合わせて体全部を使って動きの
確認をする前に、折り紙を使った
リトミックを行いました。
設定は親子です。
「好きな色の折り紙を3つ、選んでね」と
伝えられると、先生たちは子どもの気持ちに
なって3色の折り紙を選びました。
色のチョイスを見ながら
「先生らしい色だね」と和やかに進んで
います。
色紙を1枚手に取り、ゆらゆらと揺らしたり、
しなやかにくねらせてみたり。紙の動きを楽し
みます。
日頃、目的重視となりがちなため、改めて
揺らしたり、持つ辺によってしなやかになる
紙目と、なりにくい紙目があることも気づか
されたりしました。
次には選んだ折り紙を手でちぎります。
5人の職員で行いましたが、それぞれ異なります。
大きくちぎる人、小さくちぎる人と「ちぎる」
だけでも様々です。
指:「今度はてのひらにのせて、お花を咲かせて
みましょう」
ちぎった紙を「お花」に見立てることで、イメージも
大きく変わります。
「うわぁ~」と咲き散っていく様子を見ながら、
「きれいだね」と自然に感じた言葉が出てきます。
子どもたちは紙が降り落ちてくる様子が大好きです。
色とりどりのお花が、保育室一面に咲き誇りました。
指:「きれいなお花を集めましょう」
集めたお花は最初に選んだ色以外の色も加わり、
色鮮やかです。
指:「大きな木に集めたお花をつけてみましょう」
のりを用いて、はります。この時に用いるのりは
指を使ってつけるのりが良いそうです。
指で量の加減を知り、のりの感触を知ります。
今は便利なものがたくさんあります。
ついつい汚れないように…と汚しにくくて、扱い
やすいものを選びがちですが、あえて不便なもの
も学びの上では必要な経験です。
先生たちの作った木をご覧ください。
立体的な木をイメージした人、木の葉が地面に
落ちていく様子をイメージした人、イラストの
木をイメージした人…。
個性があふれていました。
「木」だけで、これまでもイメージするものが
異なります。出来上がったものをみんなで見て
みると
保1:「木の葉がたくさんしげっている木を
イメージしたら、こんなに重たく
なった」
保2:「木の葉が落ちていく様子、思いつか
なかった」
保3:「丸い木をイメージした」
いろいろな作品を見て、「木」=答えはひとつ
ではないことを、実感した時間でした。
子どもたちとのかかわりの中で、保育者は子ども
の言葉を受け止め、理解し、時には導き、
温かな関係性を心がけています。
「木」一つにしても、きっと同じものが子ども
たちから生まれるとは限りません。
子どもたちの「木」のイメージは大人が感じる
ようなものではないかもしれません。
子どもたちが感じた「木」を知り、受け止め、
周りと違ってもその子が感じたことを大切に共有
できる保育者でありたいです。
研修を通して知識もつけながら、子どもたちの
育ちにつなげられるように、これからも進めて
いきたいと思います。