76粒のあかちゃん
2021.06.18
園では旬を大切にした献立を作成し、提供しています。
今時期では県内産のブロッコリー、きゅうり、トマト、
などが多く並び始め、おいしくいただけるようになりました。
今月の献立では「そら豆の塩ゆで」を提供しました。
せっかくなので、子どもたちにお手伝いをお願いしました。
保:「今日、お手伝いしてもらいたいことがあるんだけど…」
子:「いいよ!」と快諾。
子どもたちは自らお片づけをはじめ、順次取り掛かります。
子:「今日は何するの?」
そら豆を見せると、大きなさやに驚きの様子です。
むき方を伝え、さっそく子どもたちのお手伝い、スタートです。
黙々と豆を取り出す子どもたち。
さやの中のふかふかしたところから、優しく、皮をはがさないように
取り出していました。
全部のさやから豆を取り出すと、ボウルの中ではお豆でいっぱいでした。
最近、少しずつ数字に興味を持ち始めた子もいたので、
それをヒントに、豆の数を数えてみました。
保・子:「1,2,3,4…」
保:「71,72,73,74,75!
75個あったよ」
子:「もうひとつあった!」
保:「一緒に仲間に入れてあげようか」
子:「うん!」
ということで、76粒のそら豆の赤ちゃんが出てきました。
もう一度優しくボウルに入れて、給食室へお届けです。
ゆでてもらい、みんなでおいしくいただきました。
そら豆は香りも独特で、大人でも苦手な方もいますが、
少しカレー風味などで炒めると、とてもおいしく、
食べやすくなります。
自分が携わったものは、おいしさも倍増で、
「お豆、取ったよね!」と会話も弾みますし、苦手でも
少し食べてみようかな~と気持ちにも変化が見られます。
こども園ではお昼寝前に絵本の読み聞かせを行います。
この日はもちろん、「そらまめ君のベッド」です。
じっくりと興味深くお話を見ていました。
食育だけではなく、そこから子どもたちの様々な育ちに
繋がっていきます。子どもの「興味」に目を向けて、
経験の機会を設け、これからも育ちに活かしていきたいと思います。