新卒で入職し8年間慣れ親しんだデイサービスの仕事から一転、現職の「特別養護老人ホーム燕愛宕の園」の開設に携わることになった古寺さん。今思い返すとさまざまな苦悩があり、「正直、大変でしたね…」と当時を振り返ります。
ただその経験も全て「導かれ、自分に必要なことだった」と理解できる今、気が付くと「なりたい自分」になっていたそうです。
能動的な自分に目覚めた実習での出会い
今はさまざまな人と会って話をする仕事をしていますが、元々私は内向的で自分から話をしたり聞いたりできるタイプの人間ではありませんでした。幼い頃から近所のおじいちゃん・おばあちゃんとの交流があり、自営業の両親に代わり祖父母に育てられたこともあり、なんとなく「高齢者と接点のある仕事がしたい」と思ったため、福祉系の大学に進みました。
この時も自分で選んだにも関わらず積極的に何か活動するわけでもなく、ごくごく普通に大学生活を送っていました。そんな中、自分の人生が大きく動き出すある出会いがありました。実習先「デイサービスセンターうすい」で、楽しそうに生き生きと働く職員さんです。
「なんてかっこいいんだ!こんな風に働きたい!」と自分の中から湧き上がる能動的なものを感じました。これが大学2年生の時で、その後一旦連絡は途絶えたものの、再び就職活動の時期にセンター長直々にご連絡くださり、職員として働けるようになったことにもご縁を感じています。
長年なれないと思い込んでいた「なりたい自分」になれた
「こんな風に働きたい!」と思った職場に就職が決まり、幸せな日々が8年ほど続いた時、今の職場である「燕愛宕の園」の開設メンバーとしての異動打診がありました。正直不安が大きく悩んだのですが、開設室の室長(現施設長)から「俺も不安だから助けて欲しい。俺も小寺くんを助けるから。」と言われ腹がすわりました。
また「求められるところに行きなさい。」という両親からの助言も、背中を押してくれたように思います。今思うと長年なれ
ないと思い込んでいた「なりたい自分」に、今はなれている気がします。
決して自分が積極的に動いて進んできたわけではありませんが、出会うべき時に出会うべき人に出会い、周りの人に助けられ、導かれてきた結果こうなれたことに感謝しかありません。